皆さんは、21日参りをご存知でしょうか。これは古くから日本に伝わるおまじないと言いますか、願いを叶えるために特別に行う参拝方法です。古くから伝わり続けているということは、やはりそれだけ効果があると言うこと。今回はその特別な参拝方法について、具体的にご紹介しましょう。
21日参りとは？
どんなに頑張っても、これ以上は自分の力ではどうしようもない。そんなとき、すがるような思いで神社やお寺に祈願しに行かれた経験をお持ちの方は、多いのではないでしょうか。
今回ご紹介させていただく21日参りというのは、非常に強い所願成就の効果を得られるといわれています。毎日欠かさず決めた神社やお寺にお参りに行くというもので、他にも、7日参りや百日参りというのもあります。
毎日欠かさず、しかしもし1日休んだら？
21日参りの原則は、毎日欠かさず参拝すること。1日でも休んでしまうと、それは初めからやり直しになってしまいます。
雨の日も風の日も、寒い日も暑い日も毎日欠かさずお参りする必要があるわけですから、それは簡単ではありません。「たかが２１日間じゃないか」と思うかもしれませんが、これがやってみると結構途中で気が緩んでしまうものなのです。寝坊した日や時間がない日なんかは、心のどこかに「今日はもういいか……」という甘えが生まれてしまいます。成就には、それなりの覚悟と強い意志が必要になります。
大変ではあるのですが、毎日欠かさない参拝を21日間達成することによって、ご神仏とのご縁が強まるといわれています。その結果、通常ではなかなか難しい願いでも、成就するということなのです。
作法はある？
普段と同様にお参りして大丈夫です。ですが、基本的な心構えは持っておきましょう。
神社仏閣にある門や鳥居は、私たちの住む世界との結界でもあり、くぐるとそこはもう神様や仏様の世界になります。参拝というのは、その神聖な場所へ足を踏み入れるわけです。21日参りに限らず、中に入るときは心を引き締め、「失礼のないように振る舞うようにしよう」という気持ちを大切にしたいです。
手水舎でまずは清め洗い、境内では帽子は脱いで参拝してください。大声での会話は控え、ゴミはゴミ箱に捨てるか家に持ち帰りましょう。神社やお寺によって決められた参拝方法などがある場合もありますので、事前に調べておくと良いでしょう。
どこの神社・お寺にお参りすれば良いの？
こちらに関しては特に決まりはないようですし、神社とお寺どちらでもかまいません。ただし、一度決めたのなら同じ場所に２１日間お参りしてください。氏神様やお気に入りの神社仏閣から始めてみてはいかがでしょうか？
21日参りを決心し行動に移すということは、それだけ具体的に強い「願い」を抱いているはずです。であれば、その願いにご利益が強いといわれる神社仏閣に行かれるのが、一番良いのかもしれません。実際に、三菱の創始者でもある岩崎弥太郎の母は、息子の成功を願って毎日21キロの道のりを歩いて仕事運に強いといわれるお寺に参拝していたといいます。
自分が毎日通える範囲で、ご自身が「ここが良い！」と思う神社やお寺があるのであれば、そちらで参拝させてもらいましょう。
時間帯は何時？
基本的に、神社仏閣には午前中に行くのが良いといわれています。まだそんなに多くの人が訪れていない時間帯になりますから、場所の空気やエネルギーが汚れておらず、綺麗だからなのです。人がたくさん訪れれば、それだけ場の空気やエネルギーは汚れてしまいます。朝の早い時間帯に行けるのであれば、それにこしたことはありませんが、もし夕方になったとしても、大丈夫です。
ただし、日が沈んでからの参拝はあまりお勧めしません。やってはいけないというルールが明確にあるわけではないのですが、夜は陰の気が強まりますし、社務所や寺務所は閉まっています。できるだけ日が昇っている時間帯に参拝しましょう。夜参りやお祭りなど、特別なイベントが開催されている場合は気にする必要はないでしょう。
実際の効果はどうなの？
多くの口コミを見ると、結果として仕事運や金運が非常に良くなるようです。効果を強く実感できたため、21日間が終わっても、たとえば仕事の日は毎日お参りするようになった人なども。また、先にも書きました岩崎弥太郎のお母様のお話は、非常に有名です。
成功者ほど神社仏閣に行くと言われますし、まずはやってみると良いでしょう。
21日間毎日欠かさず参拝を続けているうちに、自身の精神にも変化が現れます。これは、神社仏閣の力によってご自身が心身ともに浄化されているということなのでしょう。忙しい日々を送っていると、21日間参拝を続けるというのはかなり難しいのですが、たった「21日」で運気が変わり人生も変わるかもしれないのです。しかも、何度だってやり直せるわけです。
開運には、挑戦してみようとするその気持ちが大切です。遠出の予定がしばらくない期間に挑戦してみてください。
