悪運を祓って幸運を呼び込むための正しい「二年参り」の方法

悪運を祓って幸運を呼び込むための正しい「二年参り」の方法

二年参りを、年末年始の初詣の一つのスタイルくらいに考えていませんか? 二年参りは、旧年(ゆく年)と新年(くる年)の二年分のお参りを一度にできてしまうお得なお参り方法です。でも、正しい二年参りをしたか、ただ二年にまたがって寺社に詣でただけかで、運が変わってくるのです。どうすれば、二年参りで悪運を祓い幸運を呼び込むことができるのか、その方法をご紹介します。

1.二年参りのスタートは大晦日の暗くなる前か暗くなった後に

本来寺社は、昼間に訪れるべき場所です。闇の中にはさまざまな不浄や鬼などが紛れ込んでいて、人に害をなすといわれてきました。それは神域などであっても同じ、いえ、神域だからこそ、より強い霊力のある存在が侵入者に対して影響を与えるともいいます。だからこそ、呪術では真夜中の丑三つ時を狙い、大きな負のパワーを利用しようするのです。でも、二年参りなどで、寺社が篝火や焚き祈りを絶やさない夜は別。多くの祈りや供物によって、霊的存在たちも気分よく訪れる人々を迎えてくれます。ただ、闇と昼間の区別があやふやな逢魔が時は、その呼び名の通り霊的存在たちと遭遇しやすく、人が害を受けやすくなります。その時間帯は避けて、明るいうちか完全に闇になってから二年参りをスタートさせるのがコツです。

2.二年参りに持っていくべきもの

まず、何か新しいものを身につけていきましょう。衣類でも鞄などでもいいでしょう。清潔さにも注意を払います。そして、年参りには、お世話になったお札やお守り、念のこもった品などを忘れずに持っていきましょう。できれば、それぞれを手に入れた場所にお返しするのがベストです。細かい宗派までは合わせられなくても、神様(神社)か仏様(寺)かは分けてお参りするべきでしょう。また、人形や刃物などの場合は、専門的に扱っている寺社もあります。二年参りに出かける前に、年末の大掃除を終えた自宅や勤務先など、また車などから古いグッズを集めましょう。それぞれの汚れを落とし、持ち寄った先ではお焚き上げのためのお礼金をお渡しするのも忘れずに。これは、たとえ過去の願いが叶っていなくても行っておかないと、翌年の祈願に差し支えます。

3.二年参りの行き先は?

二年参りは、自分にとって身近な寺社に行くのが正解です。ただ日本人の場合、お参りすべき特別な寺社を持っていないことも少なくありません。そんな時は、実家や住まいの近くの寺社を選びましょう。大きさや有名度合いなどは関係ありません。ただ、二年参りの場合には夜のお参りが可能な場所に限られます。また、それぞれの寺社に祀られているのは特定の神仏です。願い事がたくさんあるからと、欲張り気をそらし、いろんな神仏(寺社)をハシゴして願い事をするのはおすすめできません。一点集中のほうが確実に運をコントロールしやすくなります。

4.二年参りで必ずすべきこと

二年参りは旧年と新年に二度お参りすることに意味があります。寺社の敷地内に二年にまたがってウロウロすればそれでいいわけではありません。まず、旧年の大晦日のうちに丁寧にお礼参りをしましょう。その際、お焚き上げなどもきちんと済ませます。そして、年が明けたなら、新年の祈願を行います。おみくじや新しいお札、お守りを買うのは、新年になってからです。もう一つ、初詣の楽しみには振る舞い酒や屋台の食事がありますね。ふるまい酒は浄めにもなるためタイミングに特別な気遣いは不要ですが、旧年中のお礼参りの前には、寺社敷地内での食事は控えましょう。また、年が明けた後も、新年のお参りをするまでの間は、同じく寺社敷地内での食事を控えることが、神仏に対する礼儀となります。

5.二年参りの後に心掛けること

二年参りを終えたら、新しく手に入れたお守りやお札などを持ち帰って祀ります。まずは、自宅や勤務先などを浄めましょう。お神酒を持ち帰って玄関先などに少量まくのもいいですし、新しい雑巾で玄関ドアや神仏を祀る場所を乾拭きするのもおすすめです。浄めというと塩を思い浮かべるかもしれません。塩を使うなら、二年参りに出かける前の外出時に玄関に白い小さな紙とその上に塩を積んでおきます。これで、旧年中に祓いたい悪運は自宅から追い出されて戻ってくることができません。新年には幸運を持ち帰ってきているはずなので、塩は避けましょう。


二年参りもただのお参り? 初詣をデートや家族との外食ついで? そんな気持ちはこの正しい方法を知ると消えてしまうのではないでしょうか。今年の二年参りは、この5つのステップを守って悪運とはサヨナラし、幸運を迎え入れるきっかけにしたいですね。

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