日本と海外の開運術&縁起担ぎをご紹介しましょう。
毎日必ず摂る食事。しかし、栄養のことはいろいろと考えていても、縁起が良いことや開運のことを考えている方は少ないと思います。
そこで、開運につながる食べ物や、縁起の良い食べ物をご紹介。毎日の食事に取り入れれば、運気も上がってさまざまな願いも叶うようになるかも知れません。
縁起の良い食べ物の集大成「おせち料理」
まず、初めにご紹介するのは、日本で一番縁起の良い食べ物「おせち料理」です。よく知られているように、おせちに入る定番料理には、すべて願いが込められています。
例えば、「栗きんとん」であれば、小判や金を思わせる見た目から金運アップ、「田作り」は、田畑に肥料としてイワシを撒いていたことから、五穀豊穣の願いが込められています。
ただ、おせち料理はお正月のものなので、「普段は食べないんじゃない?」と思う方もいるでしょう。しかし、日本料理の集大成であるおせち料理には、素材自体にも縁起の良いいわれがあります。
「ごぼう」は地中に深く根を張るため、家業が根付くという意味がありますし、「昆布」は喜ぶという意味があります。「数の子」や「里芋」は子孫繁栄、「れんこん」は見通しが良くなる、など、ここでは紹介しきれないくらいです。これらの素材であれば、普段の料理にも気軽に取り入れられるので、ぜひ、試してみてください。
近年では、あまりおせち料理を用意されないご家庭もあるようですが、1年の始まりに縁起の良い料理の集大成である「おせち料理」を食べることは、開運やパワーを頂くため、大きな意味があります。市販品でも構いませんので、ぜひ、召し上がってみてください。
運が開ける、厄を払う食べ物
おむすび
誰でも知っているおむすび。いまではコンビニでも手軽に購入できますし、自分で作ったことがある人も多いでしょう。そんな日常的な食べ物が、実は古来から縁起の良い食べ物だったのです。
おむすびは、約2000年前の遺跡からも三角の形で化石が発掘されています。これは、日本人が古来から「山」を崇拝していた表れとも考えられています。三角形の頂点には、神様が宿るとも言われていて、「おむすび」という名称は古事記に登場する「高皇産霊尊(たかのむすひのみこと)」という穀物を生育させる神様と関係しているという説もあります。また、「縁を結ぶ」という意味もあることから、恋愛成就のパワーも得られるかもしれません。
桃
もう一つ、日本の神話から縁起の良い食べ物をご紹介しましょう。それは「桃」です。
古事記ではイザナギという神様が死者が行く黄泉の国から戻ってくるときに、鬼のような者たちに追いかけられてしまいます。イザナギは必死に逃げて、現世との境である黄泉比良坂の麓(よもつひらさかのふもと)に生えていた桃の実を取って投げつけると、鬼は退散していったといいます。イザナギは命を救われたことから、桃に「大神実命(おおかむずみのみこと)」と名付けました。
このことから、桃は神の実として、厄除けや悪霊を退散させる大いなる力を持っていると考えられてきました。「桃太郎」の伝説も、鬼を退散させるパワーを桃が持っているという現れだと考えられます。あらゆる災厄を払ってくれる食べ物として、日頃から桃のパワーを頂くため、ぜひ、試してみてください。
日本では多くの食べ物にパワーが宿ると考えられていた
日本では、古来からあらゆるものに神様が宿ると考えられていました。それは食べ物も例外ではありません。神棚にはお米や塩、果物や山海の幸をお供えします。食べ物は命を育む大切なものであり、日本人はそこに意味を見出して、大事にしてきました。
ここに紹介したもの以外でも、さまざまな食物に意味があります。すべては紹介しきれませんが、日々感謝をして食べ物をいただくことで、そのパワーを自分の中に取り込んでください。